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谷町こどもセンター[こども部門]

谷町こどもセンター概要

谷町こどもセンターは子どものための心理療法(カウンセリング)の専門機関として1994年(平成6年)5月に大阪市中央区で開設いたしました。
 今日の社会において、子どもも親もつまづいたり悩んだりすることが多いのが実情です。
 当センターでは臨床心理士が専門的に対応いたしております。開設から現在まで約3,000名以上の方の相談に応じてきました。
 今後ともどこまでも子どもの可能性を大切にし、子どもと家族がより幸せな生き方ができるようお手伝いしたいと思います。

このような問題を心理的に援助します

幼児期
  • 育児に自信がない、しつけに困っている…
  • 幼稚園に行きたがらない…
  • 落ち着きがない、乱暴である…
  • 言葉や話し方が心配である…
学童期
  • 学校に行けない、行きたくない…
  • 発熱、腹痛、便秘、吐き気などの体の症状が…
  • いじめ、仲間に入れない、団体行動がとれない…
  • 眠れない、夜尿や失禁、食事のかたより…
  • 気になる癖がある…(トイレが近い、毛を抜く、手洗い、チックなど)
  • 発達障害
思春期・青年期
  • 学校を休んでいる、休みがちである…
  • 体の不調が続く、不眠、過食、拒食…
  • 意欲が出ない、無気力である、イライラする…
  • 友達、先生、家族とのつきあい方に悩む…
  • 乱暴、暴力をふるう、非行や性の問題…
  • 進学、就職の悩み、勉強の悩み…
広汎性発達障害のお子様への心理相談について

発達障害とは、2004年12月に交付された「発達障害者支援法」では、「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であって、その症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう」(第2条)と定義しています。発達障害を早期に発見し、発達支援を行うことが発達障害者支援法の目的とされています。

 また2007年度より特別支援教育が実施されるようになり、単に障害児をどう教えるか、どう学ばせるかではなく、障害をひとつの個性として持った子ども、つまり「特別なニーズを持つ子どもchildren with special needs」が、年齢とともにどのように成長、発達していくか、その全てにわたり、本人の主体性を尊重しつつ、できる援助の形とは何かを考えていこうとする取り組みがされるようになっています。

 当センターにおいても、広汎性発達障害のお子様に対する早期発見、早期治療への試みに関心をもち、取り組んでいます、心理検査、発達検査を用いて、アセスメントを慎重に行い、心理療法がお子様の発達にお役に立てるのかどうか、どのようなアプローチがよいのかを保護者の方と一緒に考えていきます。

両親の離婚や近親者の死別を経験した子どものこころのケアについて

離婚や死別は大人でも人生における強いストレスを感じます。当然、子どもにも親の離婚(死別・離別)はかなりの影響を及ぼすことは知られており、破壊的な作用を及ぼすことさえあります。特に離婚や親権をめぐって、両親が互いに子どもの前で中傷しあっている場合は、残念ながら、子どものこころに大きなダメージを残すことはよくみられる現象です。このような場合、しばしば子どもは両親の離婚(死別・離別)は“自分が悪いことをしたから、離婚した(病気で亡くなった)”と考え、自分を責めていることは珍しくありません。
 
  自分がいい子であれば、両親が復縁してくれる、自分を許してくれると考え、弱音等をみせず、気丈にふるまったりします。そのような我慢が子どものこころの許容量を超えた時に、様々な身体症状(不眠・夜驚・夜尿・頭痛・腹痛等)や精神症状(抑うつ、パニック発作等)を起こし、不登校といった問題も生じてきます。 そのようなときには、親が理由をきいたとしても、子どもは弱音をみせず話せなかったり、あるいは自分でも何故かわかっていないことがあります。
 
  そのため、第三者、専門家による心理療法(カウンセリング、プレイセラピー)を通して、喪失の痛み・不安を軽減したり、“自分のせいだ”といった誤った考え方がそうではないと知っていく作業をする必要があります。
 
  なにかを喪失するということは人生では避けられないことです。しかし人生の早期における大事な人物の喪失は、幼い子どもには負荷が大きく、喪の作業(英語ではmourning work)がきちんとなされないと、今後の人生において人との関係がうまく結べなくなり、場合によっては精神的な病気になってしまうことも知られています。当センターでは、カウンセリングを通して、子どものこころのケアにもとりくんでいます。
 
  尚、親権や離婚後の両親との面会をめぐって、保護者の方から、「子どもが父親(あるいは母親)に会いたくない」といっているとの理由で、子どもの心理的状態について第三者の客観的な意見を伺いたいというご依頼もあります。当センターではアセスメント面接や心理検査を通して、お子さまの心理状態を丁寧に把握し、心理所見を弁護士に提出するということも必要に応じて行っています。その場合は、詳しくは電話でお問い合わせ下さい。

子どもの心理療法(プレイセラピー)とは?

プレイセラピーについて

子どもは未だ発達の途中にあるため、大人のように自分の行為や気持を言葉にして伝えることはできません。そのため子どもの心理療法では、言葉に頼らない方法で、子どもの困っている問題、症状にアプローチしていきます。
 その方法とは、遊び、描画、(TVゲームのようなものではない)ゲームを通して行うため、一般的にはプレイセラピー(遊戯療法)と呼ばれています。

プレイセラピーとは単なる遊びの場ではありません。治療者との遊びや会話の中での、相互交流を通して、子どもが自分自身のことを治療者が臨床心理学の知識や技術をもって手助けし、子どもが家族や社会に対して安心感をもって自分の気持ちを表現できるように手助けする場です。

子どもにどのように説明するのか?

保護者の方からのよくあるご心配として、子どもにどのように伝えてカウンセリング(プレイセラピー)に連れて行ったらよいのかというものがあります。それというのも、カウンセリングに連れていくと、子どもは自分がおかしいと思うのではないかと危惧されるからです。多くのお子様は、最初は、初めての知らない場所に行くことに対して不安を覚えますが、子どもの治療者とよい関係が築けると、プレイセラピーに行くのを心待ちにするようになります。
 なぜならば、子どもの治療者は遊びを通して表現される子どもの気持を把握するため、子どもは理解してもらった安心感をもち、より創造的に自分自身を表現する場としてプレイルームや治療者との関係を使うようになるからです。

ですので、保護者の方はこちらにこられるときに、お子さんにこういう風にいえるかもしれません。「なんか、最近いろいろ困っていることがあるみたいだし、自分でもどうしてそういう困ったことになるのかわからないよね。だからお母さん(お父さん)は、困ったことを一緒に解決してくれる遊びの先生(アメリカではplay doctorと呼んでいます)のところに電話したんだ。そこに今度、お母さん(お父さん)と一緒にいこう。そこにはたくさんの玩具があるみたいだから、一度お話(相談)にいこう」というのが、わかりやすいようです。
 遊びの表現の中に、お子さんが困っていることが表現されていきますので、子どもの治療者がそのことを理解し、子どもとの相互交流の中で、その問題が解決していくことを促進していきます。

保護者の方の面接について

プレイセラピーを通して、子どもは困っている問題や症状を克服することが目標となりますが、他にこころの発達を促進し、自分に自信を持ち、自己表現することに安心感を持って自分の気持ちを相手に上手に言えるようになる、心が豊かになる、自分を持ちながらも人に頼れるようになるということも下位目標としてあげられるでしょう。

現実的なこと(学校、学習、友達関係、家族のこと等)については、子どももうまく話せなかったり、また自分のプレイセラピーの作業で精一杯ということがあります。事実的な事柄は保護者の方からお話していただく必要があるため、保護者の方の面接も適度な間隔でおこないます。その中で、子どもへの関わり方のご相談をお伺いしたり、お子様の状態についての説明をさせていただきます。

 保護者の方も面接に来ていただくことは、お子様にとっても大きな安心感を与え、よりプレイセラピーを促進させる大事なものであることは間違いなく、保護者の方の協力はお子様の成長にとって大きな力となります。

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